*このページでは、「犬の安全性」という視点での家具・インテリアの選び方と、おすすめの家具を紹介しています。
あなたは、引っ越しや模様替えの際に、どうやってインテリアを選びますか?
通常ならば、見た目や機能性で気に入った家具等を購入しますよね。
しかしわんちゃんと暮らすことを考えると、通常とは違った視点が必要になります。
「犬がいるんだけど、家具・インテリア選びで気をつけることってある?」
「愛犬の体の負担にならないようなインテリアを揃えたい!」
以下では、このような疑問・希望をお持ちの方へ向けて、インテリアの選び方やおすすめの家具について解説します。
また、個人的に家具選びで後悔したことについても触れています。
家具の購入をご検討中の方は、ぜひ参考になさってください!
愛犬のための安全な家具の選び方! ポイントは4つ
まず、わんちゃんにとって安心な家具の基準をまとめると、以下の通りです。
- 犬の足腰に負担がかからない高さか?(ソファやベッド限定)
- 地震などで転倒しづらいか?
- 破損しづらいか?
- 軽量か?
それでは詳しく説明してゆきます!
犬の足腰に負担がかからない高さか?(ソファやベッド限定)
最初は、ベッドやソファの高さについてです。
「そもそもベッドやソファへは乗らないように教えている」という場合を除いて、高さは大切なポイントです。
特に小型犬は非常に関節が弱いので、ベッドやソファを登り降りすると脚や腰に負担がかかります。
そのため、ベッドやソファはロータイプを選ぶと良いでしょう。
なお、フレームだけを見て低いように感じても、マットレスを乗せるとマットレスの厚みの分だけ高さが増します。
マットレス込みでどれくらいの高さになるか?を基準にフレームを選びましょう。
ただしロータイプベッドのデメリットとして、ベッド下収納がないか、あっても容量が小さいという点があげられます。
*ベッド下収納がどうしても必要!という場合は、他の方法(後述)もあります。
具体的なおすすめ商品は「ロータイプのベッド&ソファ」の項でご紹介します。
地震などで転倒しづらいか?
地震大国の日本で暮らす以上、私たちは地震から逃れられません。
したがって人はもちろん、犬の安全も確保するため、なるべく転倒しずらい家具を選びたいところです。
たとえば縦長のチェスト(タンス)などは避け、背が低く横長タイプのチェストを選ぶなどです。
また、すでにある家具には、転倒防止グッズを取り付けるという方法もあります。
具体的なおすすめ商品は、「転倒しづらいチェストと家具耐震グッズ」の項をご覧ください。
破損しづらいか?
わんちゃんが噛んだり倒したりしても破損しない強度があるかどうかも、重要です。
たとえば姿見(スタンド式や立てかけタイプなどの全身鏡)は、犬がぶつかるなどして倒した場合、破片が飛び散る可能性があります。
したがって、万一倒れても破損しないような素材がおすすめです。
飛散防止加工をしている鏡はもちろん、近年では鏡面そのものがフィルムになっており、「絶対に割れない」と謳っている鏡などもあります。
具体的なおすすめ商品は「割れない姿見(全身鏡)」の項でご紹介します。
軽量か?
家具そのものが軽いかどうかも、選ぶポイントになります。
万が一、地震等で転倒した際、重いよりは軽い家具の方が安全性が高いからです。
でもチェストなどは、
本体が軽くても中身が重かったら意味ないデス
「重いものは高い位置にしまわない」などの
工夫をすると良いかもしれません
具体的なおすすめ商品は「軽量なプラスチック製家具」の項をご覧ください。
愛犬の安全重視! おすすめ家具9選
では、実際にわんちゃんのいるお家におすすめな家具類をご紹介します。
ぜひ参考になさってください。
ロータイプのベッド&ソファ
おすすめ! ロータイプのベッド
ロータイプのベッドフレームにもさまざまな種類がありますが、最もおすすめなのはハイタイプにもロータイプにもできる調節機能付きのベッドフレームです。
たとえばアイリスオーヤマ製の【serena】は、脚をつけ外しできて、ハイタイプにもロータイプにもできます。
脚を取り外すと、フレームの高さが6.5cmになるので、小型のわんちゃんでも膝に負担がかからず、安心ですね。
色もホワイト・ブラウン・ナチュラルから選べるので、他のインテリアに合わせることが可能です。
なお、「ベッド下収納がどうしても必要だから、ロータイプのベッドフレームはちょっと……」という方には、おすすめの対策があります。
通常の高さのベッドで、ペット用の踏み台を併用するという方法です!
このようなペット用の踏み台は、小型犬の足腰の負担を軽減するために利用されます。
↑の製品はスヌーピー柄で可愛く、中にペット用品などを収納できるので特におすすめですよ。
20kgまでの重さに耐えるので、
ちょっとぽっちゃり気味のわんこでも大丈夫デス!
ただし、わんちゃんが使ってくれないと意味がないので、上に乗るたびにおやつをあげるなど、ちょっとした訓練が必要になります。
おすすめ! ロータイプのソファ
次に、ロータイプのソファですが、デザイン・質感・価格まで本当に色々なタイプがあります。
個人的には、万が一犬がおしっこなどをしてしまった場合にさっと拭けるよう、合成皮革(PVC)のソファをおすすめします。
↑の製品は、脚の長さが15cmと低めなのですが、脚を取り外してさらに低くすることが可能です。
また、「合成皮革の質感や肌触りがあまり好きじゃない……」という方には、カバーを取り外して洗えるタイプがおすすめです!
これなら、わんちゃんが粗相してしまっても安心ですね。
そしてベッドと同様に、ある程度の高さのあるソファでも、ペット用の踏み台を併用するという方法がありますよ。
ぜひご検討ください!
転倒しづらいチェストと家具耐震グッズ
次は、おすすめのチェストと家具耐震グッズをご紹介します。
おすすめ! 背の低いチェスト
背の低いチェストは、縦長のチェストと比べて揺れに強い点がメリットです。
脚がなく、かつ奥行きがあれば、なお倒れづらくなるでしょう。
素材の剛性によっては、背の低さを活かしてテレビ台としても使えます。
↑のサンカ製【ROYAL DRAWER】は天板がトレー状になっていて、上に載せたものが落ちないところが素敵ポイントです。
また取手に本革を使用しているなど、細かなデザインセンスが光ります。
「さすが国産!」と思える気遣いです!
このあいだ相棒が、
「チェストの上に置いていたアクセサリーが
チェスト裏に落ちた!」
と大騒ぎしていたデス
必死で壁との隙間に手を入れている私を、
編集長は遠巻きに見ていました……
ただし、家具用耐震グッズの種類によっては、ある程度の高さがないと設置できないものもあります。
そんな家具用耐震グッズについては、以下でご紹介します。
家具耐震グッズ
「すでに背の高いチェストがある!」という場合でも、耐震グッズを活用することで愛犬の安全を確保することは可能です。
むしろ、家具の背が高い方が取り付けやすいタイプの耐震グッズもあります。
いわゆる「つっぱり棒」です。
棒の部分は長さ調節が可能で、天井と家具の間に突っ張るように設置します。
↑のアイリスオーヤマ製【家具転倒防止伸縮棒】は、私も以前使っていました。
当時は高さ180cmの本棚を所持していたので、倒れたら大変だと思って設置したのです。
その間、幸いにも大きな地震は来ず、つっぱり棒が本領を発揮する機会はありませんでした。
それでもやはり、安心感はありましたね。
また、この【家具転倒防止伸縮棒】は天井や家具に触れる部分がクッションになっているので、天井や家具が傷つきません。
ちょっと見栄えが良くないのが難点ですが、人間とわんちゃんの安全が第一です!
ときどき、緩みがないか確認するのもお忘れなく、デス!
割れない姿見(全身鏡)
次は姿見(全身鏡/ミラー)についてです。
万が一、興奮したわんちゃんがぶつかったり、地震やなにかの弾みに倒れたりして鏡面が割れると、大変危険ですよね。
そこで、割れても破片が飛び散らないタイプの鏡を選ぶのも良いのですが、最もおすすめなのは、「決して割れない鏡」です。
このタイプの鏡がなぜ割れないのかというと、鏡面自体がフィルムでできているからです。
フィルム製なのでとても軽量(例:150cm×40cmで2kg)なのも魅力です。
軽量なら、玄関から部屋へ、など気軽に持ち運べますからね。
ただしフィルム製のデメリットとして、尖ったもので突いたりすると破れるということがあげられます。
したがって、扱いにはやや注意が必要です。
ちなみに私も、相棒(編集長/チワワ)の安全を考えて、フィルム製の姿見を購入しました。
その際、実は「フィルム製って、キレイに映らないのでは?」「歪んで映るんじゃないか?」と心配していました。
しかし実物には、心配したような歪みは全くなく、映りも綺麗です。
触らないとフィルムだと気が付かないレベルで、実際、鏡としての機能には全く問題がないと思っています。
ただ正直に申し上げると、従来の鏡に比べれば、わずかに曇ったように見えます。
なので、映りの綺麗さを重視する方は「飛散防止加工あり」の従来の鏡を選ぶことをおすすめします。
軽量なプラスチック製家具
最後は、軽量な家具についてです。
「家具が地震等で倒れた場合に、重いよりも軽い方がまだ良い」という考え方により、ここではプラスチック製の家具をおすすめします。
プラスチック製家具のメリットは、軽量さだけではありません。
木製の家具と比べて安価で、かつポップな色合いのものが豊富なので、選ぶ楽しみがあります。
一方デメリットは、お察しの通り、高級感があまりないことですね。
デザインによってはいわゆる「高見え」するものもあるので、そういったプラスチック製家具を選ぶというのもありです。
また前述の通り、「本体がいくら軽量でも、中に重いものをしまっていたら意味がない」です。
重いものはなるべく最下段に収納するなどの工夫が必要でしょう。
経験談:犬と暮らす家具選びで後悔したこと
余談ですが、私は安全性以外の点で「家具選びに失敗したなぁ」と思ったことがあります。
それは、ベッドのサイズです。
私は部屋を広く使いたかったのと、比較的小柄なので「セミシングル」かつ「ショート」サイズのベッドフレームを選びました。
マットレスも同様です。
*セミシングルサイズとは……
ベッドの幅が80〜90cm程度で、シングルよりも10〜20cmほど狭い。子どもや小柄な人向け。
*ショートサイズとは……
ベッドの丈が180cm程度で、シングルよりも15cmほど短い。子どもや小柄な人向け。
もちろん一人ならば問題ないのですが、側で編集長(チワワ)が丸くなっていると、うまく寝返りがうてなかったのです。
呼んだ?
そもそもチワワは体が小さいので、ただでさえ寝返りで潰してしまわないように人間側が気を遣わなくてはなりません。
ベッドに充分な広さがあれば良いのですが、狭い場合には寝返り難易度が跳ね上がるのです。
世界最小犬であるチワワだから、スペース的に大丈夫だろうと思っていたのですが、甘かった……。
このように、わんちゃんといっしょにベッドで眠る派の方は、なるべく大きいサイズのベッドを選ぶことをおすすめします。
じゃあ、セミシングルを2台並べればいいデス!
できなくはないけど、部屋がベッドで埋まっちゃうよ……
家具にも気を配って愛犬の安全を確保しよう
以上が、「犬の安全性」という視点での家具・インテリアの選び方と、おすすめ家具のご紹介でした。
わんちゃんも人間も快適&安全に過ごせるように、インテリアにも気を配ってゆきたいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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