*このページでは、柴犬(しばいぬ)の魅力や特徴、飼うときの注意点などを解説しています。
「犬を飼いたいんだけど、柴犬ってどうかな?」
「柴犬の魅力ってどんなところ?」
「柴犬って気難しいらしいけど、しつけできるか不安……」
あなたは、このような疑問や不安をお持ちではないでしょうか。
そんな疑問や不安を解消すべく、以下では、柴犬という犬種の魅力と特徴、飼い方や注意点などを説明しています。
「犬を飼うことは決めているけど、犬種に迷っている」という方の参考にもなるかと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
柴犬ってこんな犬!その魅力と特徴とは?
凛とした佇まいと、媚びない性格がカッコい日本犬、柴犬(しばいぬ)。
そんな柴犬の特徴は、一言で表すならば「ちょっと頑固な忠義者」。
群れの上下関係に厳しく、家族を主人と認めると、非常に忠実に振る舞います。
また、日本犬らしい容姿と実直さを持ち、日本のみならず海外でも愛されている人気犬種です。
以下で詳しく説明します!
柴犬の概要
- 読みは「しばいぬ」
- 日本原産
- 天然記念物
- 小型犬(中型犬とされる場合も)
- 元々は山で鳥やうさぎの狩猟犬として活躍していた
- オオカミに近いDNAを持つ
- 2022年現在、人気犬種ランキング4位(アニコム損害保険株式会社調べ)
- 「豆柴」は犬種ではない
柴犬は、1936年に日本の天然記念物に指定された犬種です。
「柴犬」という名前の由来は諸説ありますが、以下の3つが有力です。
- 柴(山野に生えている小さい雑木)をくぐり抜けて猟をするため
- 赤毛が枯れ柴に似ているため
- 「小さなもの」を表す古語が「柴」であるため
また、日本犬保存会によると、柴犬は小型犬です。
しかし小型犬の定義自体が明確ではないため、中型犬とみなす場合もあります。
したがって賃貸物件の契約をする際、「小型犬のみ飼育可」の条件がある場合などは、柴犬を小型犬とみすかどうか確認する必要があります。
日本では常に大変人気の犬種で、2022年の人気犬種ランキングでは4位にランクインしています。
特に「豆柴」が人気ですが、「豆柴」は犬種ではありません。
単に体が小さめの柴犬を交配し、生まれた子を「豆柴」と呼んでいるだけなので、名前に反して大きく成長する可能性も充分にあります。
ちなみに、「忠犬ハチ公」は柴犬じゃなくて秋田犬デス!
柴犬の身体的特徴
- 体高:オス/38〜41cm、メス/35〜38cm
- 体重:オス/9〜11kg、メス/7〜9kg
- 寿命:12〜15歳
- 被毛:短毛(ダブルコート)
- カラー:黒毛、赤毛、胡麻毛、白毛
- 立ち耳
- くるんとした巻き尾
柴犬の最大の特徴は、キリッとした顔立ちやくるんとした巻き尾でしょう。
「柔らかいタワシ」のような被毛の撫で心地も最高です!
がっしりとした体格で筋肉質、頑強な体を持っています。
被毛については赤毛が最も多く、かつ人気です。
一方、胡麻毛や白毛は希少カラーとなっています。
柴犬の性格的特徴
- 賢い
- 勇敢
- 我慢強い
- 警戒心が強い
- 独立心が強い
- 頑固
- 忠実
*あくまで傾向で、性格には個体差があります
柴犬はいわゆる日本犬らしい気質を持っていて、群れの上下関係に厳しく、主人と認めた家族に対しては忠実です。
信頼する家族に対してもある程度の距離感を持っていて、甘えん坊タイプではないことが多いです。
一方、自分が上だと思ってしまうと、全く言うことを聞かない問題児になってしまう可能性があります。
また、元々猟犬だったために動くものに対する捕食衝動が強いことと、興奮しやすい面があることから、噛み癖がつきやすい犬種でもあります。
なお、性格に関しては個体差が大きいので、あくまで傾向であると考えてください。
柴犬を飼う際の注意点と罹りやすい病気・怪我は?
柴犬を飼う際の注意点と、しつけについて気をつけること
柴犬の被毛について、春と秋に「換毛期」と呼ばれる毛が生え変わるタイミングがあり、大量の抜け毛が発生します。
抜け毛をそのままにしていると部屋中が毛だらけになったり、皮膚病の原因になる可能性もあるので、しっかりブラッシングをして取り除いてあげましょう。
ちょっとびっくりする量の抜け毛なのデス!
また、柴犬は警戒心が強く頑固で、興奮しやすい一面もあるので、しつけの難易度が高いです。
他の犬種を飼った経験のある方でも、柴犬のしつけについては苦戦するものと覚悟しておきましょう。
人間側がしっかりとリーダーシップを取らないと、攻撃性が出てきて手をつけられなくなることも考えられます。
特に、吠え癖や噛み癖をつけないために、隙のない姿勢で集中的にしつけに挑みましょう。
基本的には、甘噛みをしたときや無駄吠えをしてしまったときには遊ぶのを中止する、などの方法を取ります。
しつけ方法の詳細は以下の記事で解説しています!
柴犬が罹りやすい病気や怪我
- 外耳炎
- 白内障
- 乳び胸
- アトピー性皮膚炎
- 膝関節脱臼や骨折
「外耳炎」は、耳の入り口から鼓膜までの間に細菌などが繁殖し、炎症を引き起こす病気です。
通気性の良くない垂れ耳の犬種に多く発生します。
症状は、かゆみや痛み、独特な臭いや赤く腫れる、などです。
「白内障」は、目の中の水晶体というレンズが白く濁ってしまう病気です。
症状は、視力低下、最悪の場合は失明の恐れがあります。
「乳び胸」は、胸の中に「乳び」と呼ばれるリンパ液が溜まる病気です。
原因が分からないことも多く、予防は難しいです。
症状は、呼吸困難や咳、運動しなくなるなどです。
これらの病気は、予防することが難しいです。
しかも柴犬は我慢強い性格なので、弱った様子を見せずに我慢してしまう可能性があります。
日頃から相棒の様子をよく見て、様子がおかしいと思ったらすぐに動物病院へ連れてゆくことで、せめて早期発見できるように心がけましょう。
「アトピー性皮膚炎」は、ハウスダストや花粉、ダニ、カビなどに反応して発症する皮膚炎です。
症状は、強い痒みや皮膚の赤み、脱毛などです。
部屋の掃除やシャンプーを定期的に行うことで、予防に努めましょう。
また、階段やソファなどの段差を飛び降りて脱臼したり、骨折したりする可能性があります。
ソファやベッドなどの段差には犬用の階段を設置するなどして、あらかじめ危険を減らしましょう。
柴犬を飼うのに向いている人は?
これまでに説明した柴犬の特徴から、柴犬を飼うのに向いている人はどんな人か?についてまとめます。
柴犬の相棒に向いているのは、以下に当てはまる方です。
- 甘えん坊タイプよりもクールなわんちゃんが好き
- しっかりとリーダーシップを取れる
- 根気強くしつけに取り組める
- 換毛期には毎日ブラッシングができる
- 部屋掃除が苦にならない(抜け毛が多くてもOK)
- 日本犬らしいキリッとした容姿を可愛いと思う!
これらの項目に当てはまる方は、ぜひぜひ柴犬のおむかえを検討してみてください!
なお、犬をおむかえする前にチェックしておきたい必須条件についても記事にしています。
よろしければご参照ください。
柴犬は人生の相棒にぴったり!
以上、柴犬の魅力と特徴、飼う際の注意点や罹りやすい病気について解説しました。
柴犬は、日本犬らしいキリッとした容姿と、主人にのみ忠実な気質が味わい深いわんちゃんです。
しつけがやや難しいという一面はありますが、こちらが愛情を持ってお世話としつけをすれば、必ず親愛の情を返してくれます。
あなたの相棒に、柴犬を選んでみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
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